第一回目の投稿は、昔から大好きな一冊の本についてお話しします。
新品の『きみの友だち』。
ある日、私は「ありがとうございました。」と声をかけられ、目の前に新品の重松清さんの『きみの友だち』が手渡されました。
声をかけてくださった方は、かつてこの本を貸した娘さんのお母さんでした。
娘さんに貸した本をそのお母さんが手に取り、読み終えた後に紛失してしまわれたとのこと。
そのお母さんは、紛失した本を弁償したいと思い、新しい本をわざわざ購入して私に返してくれたのです。
お母さんが紛失されたその本は、もう色んな人に貸しまくっていて、既にボロボロ。。。実は、自宅には自分用の『きみの友だち』が私の本棚にあったのです。
そのお母さんに「もう一冊ありますので、お気遣いなく!」とお伝えしたのですが、「もっと、色んな人に貸してあげてください。」と譲らないお母さん。
心から感謝の気持ちを抱きながら、この後、私の本棚には二冊の『きみの友だち』が並びました。
この物語は、様々な人に寄り添う力を持っています。
主人公やその周囲の登場人物の中に、自分に近い人物を見つけると、ついこの物語に引き込まれてしまいます。私もその一人であり、この物語に巻き込まれました。
「大切なことはそんなにたくさんあるわけじゃない。
そして、言葉にできなかったり、うまく伝えられなかったりする。だからこそ、少ない大切なことを大切にしたい。」と心から思える一冊です。
私は、この物語を他の方々にもそっと薦めていきます。
その素晴らしいストーリーが、多くの人々の心に届くといいな。
この本があなたにも新たな気づきや癒しをもたらし、心の疲れを癒してくれることを願っています。
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