『植物に死はあるのか』稲垣栄洋

ススめがねの今日の一冊
子めがね
子めがね

「植物に限らず、死ぬってどういうこと?」

ススめがね
ススめがね

「死ぬことと生きることの境目って難しいね。」

この本のタイトルを目にして、「そりゃ、あるでしょ?」と即答したくなりましたが、「いや、待てよ。」と感じてしまったので、手に取った一冊です。

不思議な世界への扉

大学で植物学を教える稲垣栄洋さんが手がけたこの作品には、線で引けない境界線や見過ごされがちな事実が詰まっていました。

植物と動物、二つの異なる領域の中で揺れ動く謎。

例えば、動物と植物の違いを明確にすることはできるのでしょうか?

「植物でありながら、動かないわけではない。」や、「動物なのに、動かない。」というものがこの世界には存在します。

当たり前に受け入れられている境界線の裏に隠された、考えさせられる事実に触れることは、なかなか新鮮でした。

専門的な言葉と分かりやすい説明

進むにつれて、専門的な言葉が散りばめられたとしても、稲垣さんの説明は非常に分かりやすく、読者が深い内容を理解しやすかったです。

哲学のような印象を受ける気付きの多いこのお話は、とても味わい深いものでした。

普段何気なく見過ごしてしまう世界の不思議が、この本を通してじわじわと浮かび上がってくる感覚。

専門的な言葉に触れつつも、その理論を理解することで、読者は新しい知識を得られます。

世界の不思議に触れる喜び

この本はまさに、「世界の不思議は、こんなところにあるんだよ。」と手を引かれるような感覚を味わわせてくれました。

読み進めるごとに、稲垣さんの視点が読者を引き寄せ、新しい視点で世界を見るきっかけになるでしょう。

手に取る人々を引っ張って、さまざまな発見が待っている。

この本は単なる植物学の本ではなく、我々が普段見過ごしてしまっている事実に目を向け、考えさせられる一冊と言えます。

ぜひ一度手に取って、世界の奥深さに触れてみてください。

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