『お金の流れでわかる世界の歴史』

ススめがねの今日の一冊
子めがね
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「学校で習う世界の歴史って面白い?」

ススめがね
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「面白くないわけじゃないけど、お金という角度から注目したら、もっと面白いかも。」

「目から鱗が落ちる。」という言葉がありますが、大村大次郎さんの『お金の流れでわかる世界の歴史』は、まさにその言葉がピタリとくる一冊です。では、早速、内容を紹介します。

平和の秘密とその後の変遷

大村大次郎さんの『お金の流れでわかる世界の歴史』は、古代エジプトの徴税システムによる安定と平和の秘密に迫るところからスタートします。

ナイル川周辺の肥沃な土地が砂漠に守られ、3000年もの間平和な時代が続いたことを学校の歴史の授業でよく聞きますが、それに対して大村さんは疑問を投げかけます。

「なぜその後、色々な勢力に支配されてしまったのか?」という問い。

それは、この地域の安定した徴税のシステムがなくなってしまったからこそです。

住民にとって負担が大きくならず、不正もないシステムが国の長期的な継続に不可欠であると示されています。

この視点は、とても新鮮で、興味深いものでした。

スペインの財政悪化と金融革命 – 地位の転落と原因

また、新大陸で発見した金銀による金融革命の主役であるべきスペインが、意外なほどの財政危機に直面し、他の国に最強の地位を明け渡す様子が描かれています。

スペインの財政悪化の原因は戦争、ユダヤ人の追放、そして消費税的な税の導入です。

これらの要因により、スペインはそれまでの無敵艦隊や他の経済的要素を維持できなくなりました。

スペインの没落とその背後にある経済的要因が明らかにされ、その結果に納得せざるを得ません。

まとめ 経済の視点で読み解く歴史

大村さんの『お金の流れでわかる世界の歴史』は、超古代からリーマンショックまでの歴史を経済的な視点から語る興味深い本でした。

経済が歴史の舞台で世界にどのように影響を及ぼしてきたかを分かりやすく説明し、読者を引き込む内容となっています。

この本をより楽しむためにも、歴史をもっと勉強しようと思える一冊でした。

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